アジュガは春になると花穂を立ち上げ、見事に花を咲かせる人気のグランドカバープランツです。
花の季節以外にも一年中葉を密に茂らせますので、雑草対策にもピッタリ♪
この記事では、そんなアジュガの育て方についてまとめました。
アジュガの基本情報
- シソ科キランソウ属/多年草
- 原産地:ヨーロッパ
- 開花期:4月~6月
- 花言葉:「心休まる家庭」「強い友情」
- 半日陰~日陰がオススメ
アジュガは、多少条件の悪いところ(日陰・やせ地など)でもよく育つのでガーデニング初心者にもおすすめの草花です。
花が終わるとランナーという茎を伸ばし、その先に子株を形成してどんどんと広がっていきます。
「アジュガ」をGoogle検索するとよく「植えてはいけない」と検索候補が出ることがありますが、そんなことはありません。
元気に広がって庭の隙間を埋めてくれるし、花はキレイだし、根付いたらあとは基本放置で大丈夫だし言うことなしです♪
地下茎で広がる植物だったら思わぬところから芽を出してきたりして厄介ですが、アジュガは地上でランナーを伸ばすので、邪魔なところまで来たらランナーを切って子株を引っこ抜くだけで終わりです。
根も深くまで行かないので、少し掘るだけであっさり抜けますよ。
アジュガの育て方
植える場所
長時間、直射日光のあたる場所は、夏になると葉焼けを起こして最悪枯れてしまいます。
木など背の高い植物の足元、庭の隅、建物のそばなどの、一日のうちで日陰ができる時間があるところ(半日陰といいます)に植えるのがおすすめです。
普段、葉だけの高さは5cmほどですが、花の高さが20~30cmほどになります。
人が通るところに植えてしまいますと通りにくいですし、そもそも踏みつけにもあまり強くありませんので、人が通らないところに植えてください。
鉢植えですと、日当たりが強すぎて弱ってきたなと思ったら日陰に移動、が簡単にできます。
用土
パッケージにお花の写真が印刷されている、市販の「花と野菜の培養土」が手軽かつ間違いないです。
ご自身でブレンドしたい方は、赤玉土7割、腐葉土3割の配合でよく混ぜてください。
土によって比重が違いますので、重さではなく体積で量ってください。
例えばスコップで赤玉土を7杯入れたら、腐葉土を3杯入れて混ぜる、という感じです。
肥料はあまり必要としません。植え付け時に緩効性の肥料を混ぜ込んでおくだけでOKです。
植え付け & 水やり
植え付け時期は春か秋です。
まず、ポット苗を購入します。
苗自体の葉色や商品ラベルの写真を見て、お好みの品種を選んでね♪
アジュガには、葉色や花色によって品種が分かれていますが、基本的な植え方はどれも同じです。
地植えの場合
- 植えたいところに、ポット苗よりやや大きめの穴を掘る。
- 穴に用土を入れる。
- ポット苗を優しくひっくり返し、苗を取り出す。
- 根付きをよくするために根を優しくほぐす。
- 穴に入れて周囲の土になじませる。
- 水をかける。
〇普段の水やりは、根付くまでは、土が乾いたら水をあげてください。
その後は降雨に任せます。
でも乾きすぎると良くないので、雨が降らない時や夏は、水やりをしてくださいね。
鉢植えの場合
- 植木鉢の底に鉢底ネットを敷き、鉢底石を底が見えなくなる程度に入れる。
- 用土を入れ、ポット苗が入るくらいの穴を掘る。
- ポット苗を優しくひっくり返し、苗を取り出す。
- 根付きをよくするために根を優しくほぐす。
- 穴に入れて周囲の土となじませる。
(土の高さは、植木鉢のふちより1~2cmほど下がったところまでにしてください) - 鉢底から水が出るまで、水を根元にかける。
(この時土が下がって根元があらわになることがあります。土を足して根が見えないようにしましょう)
〇普段の水やりは、土が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりとあげてくださいね。
花がら摘み
「植えっぱなしOK」と題しましたが、花後だけお手入れが必要です。
アジュガの花は、盛りを過ぎるとだんだん花の色が薄くなっていきます。
花の色が薄くなって、もうキレイじゃなくなったな~と思ったら、茎の付け根で切ってあげましょう。
小さい花一個一個を摘んでいく必要はありません。
花穂をつかんで引っ張ると、プチプチッと根元付近で茎が切れますよ。
増やし方
アジュガの増やし方には、
があります。
というか、勝手に増えます。笑
株分け
3~5月の春か、10~11月の秋に行います。
根を傷つけないように株を掘り上げて(植木鉢の場合は鉢から外して)手でほぐすと、何個かに分かれますので、別のところに植えなおします。
ランナーについた子株を植える
アジュガは花期が終わると、ランナーという茎を四方に伸ばし、その先に子株をつけるようになります。
〇親株の周りにアジュガを広げたい場合
特に何もすることはありません。
ほったらかしでも子株が根付いて広がります。
子株が根付きそうなところを耕してあげる必要もなく、固い地面やコンクリートの隙間などにも勝手に根付いていきます。
(もしかしたら耕してあげた方が根付きやすいかもしれませんが^^;)
〇別のところに植えたい場合
子株が根付いたタイミングでランナーを切り、周りの土ごと掘り返して、別のところへ移植します。
親株が鉢植えの場合、子株が浮いている状態になっている時があるので、土をいれた植木鉢やポットで受けてあげて発根を促してもよいでしょう。
しっかりと根を張るまで待つと、成功しやすいです♪
葉挿し
気の長い方向けです。
葉っぱ1枚からでも発根するアジュガのたくましさを目の当たりにできます!
秋に、元気に成長している葉を選び、傷つけないようにそっともぎます。
1枚だけですと、枯れた時にそこで終わってしまいますので、5~6枚用意します。
それを土を入れた容器に挿して、水やりしながら待つだけです。
1か月ほどで細い根が確認できるはずです。
もう少し待つと、根元から小さな新芽を出し、成長してきますので、しっかり育った段階で植えたい場所に移植します。
成功すると、その次の春には可愛らしい花穂をあげてくることでしょう。
うちのアジュガ・成長記録
うちでは南向きの庭の、ベニカナメモチという木の根元にグランドカバーとして植えています。
チョコレートチップという品種です。
2023年12月
下の写真は、12月撮影です。
春の開花期以外は、だいたいこの姿です。最初はたった1株のポット苗を買ってきて植えただけなんですよ。いつの間にかランナーを伸ばして根付き、2年ほどでこんなに広がりました。
うちの庭にはダンゴムシやらナメクジやらバッタやら様々な虫がいますが、アジュガは全くと言っていいほど虫たちにスルーされ、虫食いで枯れるといったことはありません(^^)
2024年3月
次は3月中旬です。
つぼみが膨らんできて、もうすぐ春だな~と感じさせます。
その1週間後。
さらに1週間後の3月終わりごろ。
花穂が立ち上がってきて、ちらほら咲いています。
2024年4月
4月初め。
満開一歩手前まで来ました~♪
4月下旬。
もう全ての蕾(つぼみ)が咲いて、満開と言えるのではないでしょうか。
遠目から見ても青いお花畑になっています。
株元を見ると、もうランナーを伸ばしています。
この細い茎の先についた4~5枚の葉が成長すると子株になって、根も生やしてきます。
楽しみだな~♪
今年は違うところにも子株を植えて、アジュガエリアを増やしていこうかな(*^^*)
2024年5月初旬
5月初め。
最近とても忙しく、庭に出て植物のお世話をするどころではありませんでした。
アジュガの花穂がだいぶ色あせて、刈り込みをする時期です。
近年は暑くなるのが早くて、春が短いですよね・・・(´・ω・`)
花穂の根元で切っていきます。
丁寧にハサミを使ってもいいですが、花穂をむんずとつかんで引っ張ると、勝手に根元で切れてくれますので、私は引っ張りました。
だいたい抜き終わるとこんな感じになります。
ここはまぁまぁいい感じですが、この右側のエリアが・・・。
日当たりの違い(こちらは日が当たる時間が長い)でしょうか、蒸れてしまっていたらしく、下葉が溶けかかっていました。
地面に近い茎がヌルッとしていたところは引っこ抜いたので、穴が空いています。
“蒸れる”とこのように、下葉が枯れこんできます。
整理することによって風通しがよくなったので、このまま少し様子を見てみることにします。
茎の途中にある小さい葉が成長してくるかもしれないし、もしこのまま枯れこんできても、根まで抜いて一度きれいにしてから、他のエリアから移植してきてもいいですしね。
親株からランナーを伸ばして無事に子株をつけたところもあり。
そんな子株から根っこが出てきていましたよ♪
2024年5月下旬
前回の刈り込みから3週間経ちました。
↓のエリアはどうなったでしょうか?
ジャン♪
小さな芽が成長して、ぽっかり空いた穴が埋まってきました。
お世話は何もしていません。
肥料は何もあげていないし、水やりもしていません(降雨のみ)。
なのに、こんなに元気になってくれました♪
茶色くなっていた下葉はどこへいったんだという感じです。
アジュガって本当に丈夫な植物ですね(*^^*)
2024年8月
8月になり、夏真っ盛り。連日最高気温が37度となる猛暑日が続いています。
アジュガを植えているところは朝から太陽光が降り注ぐ「日なた」です。
今年はえらいことになってしまいました。
過半数がパリパリになって枯れてしまいました・・・。
枯れたところは取り除いたので、隙間が空いてしまっていますね。。真ん中の少し残ったところもカサカサしているので、多分枯れてしまう予感です。
端のまだ元気な株があるところは、時間によって陰が出来るところです。なので対策としては、夏前から何か日陰になるようなものを設置しておくべきでした。。でも毎年ここに生えていますが、去年はこんなにならなかったのになぁ。とりあえず今はこのままにしておいて、来年はこの場所には日なたでも大丈夫な植物を植えることにしましょうかね(*^^*)
ガーデニングはトライ&エラーです!
2024年10月
10月に入り、長かった夏もようやく終わった気がします。気温も最高で28℃と落ち着いて、日陰に入ると涼しい風が感じられます。
今のアジュガのエリアです。
パリパリに乾燥していたところが少なくなって、元気を取り戻した感じですかね。
新芽が土からピョコッと生えていました♪地中に根っこが残っていて、そこから生えたんでしょう。このコたちの成長も注意深く見守っていきたいです。
さいごに
いかがでしょうか。
ここまで、アジュガの育て方について解説してきました。
一回購入したらもう一生(!?)買わなくてもいいぐらい生育旺盛なアジュガを一度育ててみませんか?
一度私も葉挿しに挑戦してみます^^
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では、また!
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