ゼラニウムは、見た目が華やかなだけではなく、実はとても良い香りがします。
アロマオイルや香水に詳しい方ならご存じかもしれませんね♪
ゼラニウムは、花からではなく、茎と葉から香りを抽出します。
確かに葉を軽くこすってみると、指にいい香りが移ります♪
バラに似た香りで、デトックスやイライラを抑える精神安定の効果があるそうですよ。
ゼラニウムって名前は聞いたことがあるけど、お花の名前だったんだ~!
そうなんです!実は初心者にも簡単に育てられるステキなお花なんですよ♪
今回は、そんなゼラニウムの育て方をご紹介いたします!
※ゼラニウムは、株についているラベルを見ると「ゼラニューム」と書いている場合がありますが、どちらでも同じです。ここでは「ゼラニウム」とします。
ゼラニウムの基本情報
- フクロソウ科テンジクアオイ属/四季咲き多年草
- 原産地:南アフリカのケープ地方
- 花言葉:「尊敬」「信頼」「真の友情」
- 日なた~半日陰で、雨があたらないところで育てる
- 鉢植え向き
ゼラニウムは丈夫で、環境が合えば一年中お花をつけてくれますので、ガーデニング初心者の方にも育てやすい植物です。
しかもジメジメが嫌いで乾燥に強いので、水やりを忘れてもさほどダメージが無いのもステキポイントの1つです。笑
ゼラニウムの育て方
植え付け時期
植え付けの適期は、3月~6月です。
店頭ですと、お店に並ぶとき=植え時なのですが、ネット通販ですと年中売っていたりするので、注意が必要です。
「今は植え付けの時期じゃないから」と、購入したのに黒いポットのまま置いておく方がいらっしゃるのですが、手に入ったらすぐに植木鉢に植え付けるようにしましょう。
ポットのままですと、土が少なすぎて株が痛む原因になります。
ただし、真夏と真冬は植え付け・植え替えをすると株が弱りますので、購入自体を見送ってください。
用土
パッケージにお花がプリントされた、市販の「花と野菜の培養土」がお手軽&間違いないです。
もし、お家に苦土石灰が余っていれば、植え付け1週間前ぐらいに用土にさらっとかけてよく混ぜて置いておくと、ゼラニウムが好む弱アルカリ性の土になります。
「花と野菜の培養土」に赤玉土を3割ぐらい混ぜると、水はけの良い土が作れますのでなおGOODです。
ご自身でブレンドしたい方は、赤玉土7割、腐葉土3割の配合でよく混ぜてください。
土によって比重が違いますので、重さではなく体積で量ってください。
例えばスコップで赤玉土を7杯入れたら、腐葉土を3杯入れて混ぜる、という感じです。
植え付け時に、元肥としてマグァンプなどの緩効性肥料と、害虫避けとしてオルトラン粒などの殺虫剤を混ぜておくと安心ですね。
↓小粒の赤玉土は市販の土にブレンドするときだけでなく、挿し木するときにも使えます。
買いに行くと重いので、サクッと通販でゲットしておきましょう♪
植え付けの手順
地植えの場合
植え付け場所は、日当たりがよく水はけもよいところ、そして梅雨の長雨に当たらず、真夏の直射日光が当たらず、冬の霜がおりない場所が理想です。
そんな完璧なところ無いよ~‼と尻込みしてしまいますよね(^^;
でも、近所のお宅に半日陰の軒下ですごく大きく育っているゼラニウムを見かけましたので、地植えも場所を選べば問題なく育ちます。
- 植え付ける1週間前に、植えたい場所を耕して古い根や石などがあったら取り除き、用土に苦土石灰を混ぜ込んでスタンバイしましょう。
- 1から1週間ほど経ったら、ゼラニウムが入るぐらいの穴を掘ります。
何個か植える場合は、20~30㎝ほど離してください。 - 株から黒いビニールポットなどを外して、軽くほぐします。
- 2であけた穴に入れて、株元に土をかぶせます。
- 株元に水やりをして、もし土が流れて株が浮いたり根が見えてしまったら、土を追加してしっかりと手で押さえてなじませてあげてくださいね。
鉢植えの場合
ゼラニウムは過湿を嫌いますので、植木鉢なら通気性のよいテラコッタや素焼き鉢がおすすめです。
細長いプランターに何個か並べて植えるのも豪華な感じになってGOODですね!
- 植木鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れます。
- 準備しておいた用土を植木鉢の1/3ほど入れます。
- 株のビニールポットを取り除き、軽くほぐしてから鉢の真ん中に入れます。
- 株と鉢の隙間に土を足します。
このとき土を入れるのは、植木鉢のふちから2~3cm下までにしましょう。水やりをしたときに土がこぼれるのを防ぎます。 - 割りばしや小枝で株元を突いて、根と土に隙間ができないようにしましょう。
- 株元に水やりをして、もし株が浮いたり根が見えたりしてしまったら、水が引いてから土を足して、手でしっかりと押さえてなじませてあげてください。
- 改めて、鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりをして完成です♪
季節や条件によって置き場所を変えられるのが、鉢植えの強みです。
でも、うちはずっと玄関前の軒下に置きっぱなしです。笑
雨がかからないので水管理も自分次第ですし、直射日光もそんなに当たらないし、霜のおりる地域でもないので・・・基本放置かな(^^;
用土が砂みたいな色になって乾いていたら水やりをするくらいですが、元気に育ってくれています。
水やり
水やりは、「乾いていたらたっぷりあげる」が基本です。
水やりを毎日のルーティーンみたいにしてしまうと、中がまだ湿っているのに水がまた来てしまうということになりかねず、過湿が苦手なゼラニウムにとって過酷な状況になってしまいます。
少しぐらい乾いても、丈夫な植物ですので、土の状態を見て適度に水やりをするようにしましょう。
特に冬は水をあまり吸わなくなるので、1週間に1度ぐらいになっても大丈夫ですよ♪
花がら摘み
ゼラニウムの花は、茎の先に小さな花が集まって一つのかたまりになっています。
育て方の本などではよく、「咲き終わった小花から摘み取っていきましょう」と書かれているのですが、そんなメンドクサイことやってられません。
花びらもパラパラ落ちて掃除も面倒です。
かたまり単位で見て、「もう終わったな」と思ったら、花茎の付け根で切る!
これでOKです(*^^*)
切り戻し・剪定
伸びすぎているところを切る程度の弱剪定ならいつでも可能です。
全体的にコンパクトにしたい強剪定は、梅雨前の6月か暑さが落ち着いてくる9~10月に行います。
茎をたどって行って、脇芽の出ているすぐ上のところをスパッと切ります。
成長記録の6月で写真入りで説明していますので、よろしければ参照してください。
剪定した後は緩効性肥料をあげると、喜んで新しい葉や花をつけてくれますよ♪
こんな時は・・・
葉っぱが黄色くなるの・・・。
下の写真のように、下から(地面に近い葉から)黄色くなってくるのは、ただの新陳代謝です。
ずっと緑のままの葉っぱは無いので、役目が終われば自分で葉を落とします。
地面に落ちてそのままだとカビや病気の原因ともなりかねませんので、気になる場合はそっと取り除いておきましょう。
☆植え付け・植え替え直後、置き場所を変えた後に、上の方の葉っぱでも黄色くなることがあります。
環境の変化で少しショックを受けている状態ですが大丈夫です。
変色した葉っぱは元には戻りませんので葉の生え際で切って、お世話は今まで通りで構いません。
慌てて水やりしたり、肥料を与えなくていいですので安心してください。
☆夏に葉が白っぽくなるのも病気ではありません。
ただの高温障害ですので、涼しくなると緑に戻ります。
枯れているのでなければ、切り取る必要はありません。
うちのゼラニウム トゥンバオ
我が家では、「ムーンライト トゥンバオ」という品種のゼラニウムを育てています。
香りに虫よけの効果があるそうなので、玄関先の軒下に置いています。
半日陰で雨がかからないところです。
2024年3月
3月のまだ肌寒い頃に、ハンズマンというホームセンターで購入し植え付けました。
まだひょろっとして頼りないですね。
葉の色も濃い気がします。
2024年4月
気温が上がって春本番♪
葉が茂り花数も多くなっています。
2024年6月 切り戻し剪定
6月も中盤に入り、梅雨入りも間近ですので、切り戻し剪定をしようと思います。
4~5月は、丸くて大きなお花をポンポンと次々につけて見る目を楽しませてくれました。
少し姿が乱れて疲れた感じになっているので、切り戻していきます。
剪定の適期は梅雨前と夏の暑さが落ち着いた9~10月ごろです。
梅雨前にコンパクトにしておくと風通しが良くなり、枯れこむリスクを減らすことにつながりますので、ぜひやっておきましょう。
茎から葉が出ているところ(節)をよく見ると、小さな芽(脇芽)が見つかりますので、その2㎜ほど上の茎をスパッと切ります。
写真で言うと矢印のところが脇芽です。
植物は、一番上の芽の成長が他の脇芽よりも優先される習性があります(頂芽優勢)。
なので、脇芽のすぐ上を切ることで必然的にその脇芽が一番上に来ることになり、成長が促されるというわけです。
花もまだ咲いているのですが、つけ根で切っておきました。
はい、だいぶコンパクトになりましたね♪
葉を少なくしすぎると枯れこむ危険性がありますので、適度に残す方が無難です。
剪定の後は、緩効性の置き肥などを置いて栄養をあげてくださいね。
私は、マグァンプ粒をパラパラと土に混ぜておきました。
2024年8月
8月の大阪は最高気温が37度に迫る猛暑が続いています。
6月の写真と比べると、全体的に葉の色が薄くなっているのがわかります。新しく出てきた小さな葉なんて黄色ですが、気温が高いことに対する生理現象ですので、気にしないで大丈夫です。この暑いのに花も咲かせてくれるぐらい元気です。
2024年11月
すっかり秋になり、過ごしやすい季節になりました。
うちのゼラニウムも元気を取り戻して、大きな花をたくさんつけてくれるようになりました。
置き場所はずっと同じ(玄関の軒下)でしたが、無事に夏越ししてくれてホッと一安心。
黄色い葉や枯れた葉は順次取り除いています。秋になってからは液体肥料を2~3週間に1度ほどの間隔であげていますよ♪
おわりに
この写真のように、ヨーロッパのお宅の窓辺に植えられている赤いお花が、実はゼラニウムだったりします。
こんなにこんもりときれいに咲いてくれたらきっと心華やぐことでしょう。
まずは、植木鉢に1株から植えて育ててみませんか?
この記事を参考にしてくだされば幸いです。
では、また!
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