こんにちは!いけぴです。
今回ご紹介するサルビアネモローサカラドンナは、1株あるだけでイングリッシュガーデンの雰囲気が出てしまう(笑)おしゃれな宿根草です。
しかも、植え付けておけば、年を追うごとにしっかりと大きく育っていきますのでコスパ最高の植物です。
この記事は、
- サルビアネモローサカラドンナを植えてみたいけどやり方が分からない・・・。
- 実際植え付けてみたらどんな感じ?
- 花が咲いてない時はどうなってるの?(冬など)
という方に参考にしていただけたら幸いです。
基本情報
- シソ科サルビア属/宿根草
- 原産地:ヨーロッパ
- 花期:5月~9月ごろ
- 年々大きくなるので地植えがおすすめですが、鉢植えも可
青紫色の長い花序がスッと立ち上がる姿はどこか涼しげで、暑い季節に目を楽しませてくれます。
草丈は30~50cmほどになりますので、花壇の後方に植えたらバランスがいいですね。
花後に根元から花茎を切ると、また新しい花茎を伸ばしてきて花を咲かせます。
しかし、ガクだけ残っていても茎が深紫色で美しいので、あえて切らずに色を楽しむ方もいらっしゃいます。
サルビアネモローサ カラドンナの植え方・育て方
植え付け時期
植え付けは、春(4月~5月)か秋(10月~11月)の、人が薄手の長袖シャツ1枚で外出しても快適な温度の時期が最適です。
店頭では春に売っていることが多い印象ですが、より確実に手に入れたい、あるいは秋植えしたい場合はネット通販が便利です。
サルビアネモローサカラドンナのような「宿根草」である植物は、秋に植えてじっくりと根を張らせたほうが、春の開花時期~夏越しにも耐えられるしっかりとした株に育ちますので「秋植え」がオススメです。
用土
サルビアネモローサカラドンナは、水はけのよい土が適しています。
〇鉢植えの場合は、「花と野菜の培養土」がお手軽です。それに赤玉土を3割ほど混ぜ込むと、排水性がよくなりなおGOODです。
市販の培養土を用いずにご自身でブレンドしたい方は赤玉土を7割、腐葉土を3割の配合で混ぜてください。
この割合は重さではなく体積の割合です。
例えばスコップで赤玉土を7杯入れたら、腐葉土を3杯入れて混ぜる、という感じです。
〇地植えの場合は、元々ある土に腐葉土と元肥を混ぜ込んでください。
それか植えたいところに穴を掘って、その穴に「花と野菜の培養土」を埋めてもいいです。
私はそれでやってしまいます。腐葉土をわざわざ買うのも面倒だし・・・ね(^^;
植える場所
風通しがよく、日当たりのよいところで育てましょう。
我が家ではなんの遮りもない直射日光の当たるところで地植えしていますが、真夏でも枯れませんでした。
しかし鉢植えの場合は土が乾燥しやすいですので、夏場に様子を見て、よく水切れを起こしているようなら半日陰に移すなどしてくださいね。
植え方の手順
地植えの場合
- 植えたいところをよく耕します。不要な根や石などがあれば取り除いておきましょう。
腐葉土とたい肥を混ぜ込むか、穴を掘って市販の土(あれば赤玉土をまぜたもの)を入れます。 - 苗が入るぐらいの穴を掘ります。
- ビニールポットから苗を取り出し、軽くほぐしてから穴に入れ、周りの土となじませます。
- 株の根元に水をやり、土が下がって根が見えてしまったりしたら、適宜用土を足してください。
鉢植えの場合
- 買ってきた苗よりも一回り大きな植木鉢を用意します。
- 植木鉢の底に、鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れます。
- 用土を植木鉢の1/3ほどの高さまで入れます。
- ビニールポットから苗を取り出し、軽くほぐします。
- 植木鉢のちょうど真ん中になるように置き、苗と植木鉢の間に土を入れていきます。
この時土を入れるのは、植木鉢のふちから2~3cm下がったところまでにしてください。 - 割りばしや小枝で株元をつついて、根と土の隙間を埋めます。
- 株元に水をやり、もし土が下がって根が見えてしまったりしたら土を足して、手で優しく押さえてください。
- 鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりをして完成です!
水やり
サルビアネモローサカラドンナは、いつも湿った場所というのは苦手です。
〇地植えの場合は、降雨に任せてOKです。
ただし、夏場などあまりに乾燥しすぎてクタッとなっていたらさすがに水をあげてください。
〇鉢植えの場合は、土が乾いているのを触って確認してから、鉢底から水が出るまでたっぷりとあげてください。
水やりを毎朝のモーニングルーティーンにするのは危険です。
土がいつも湿った状態になり、根腐れを起こす可能性があります。
丈夫な植物ですので、少しぐらい乾いていても大丈夫です。
冬場に地上部が無くなってしまっても、根はまだ生きていますので、たまに水をあげてくださいね。
花期のお世話
夏場はサルビアネモローサカラドンナが一番元気に咲き誇る季節です。
「充分に花を楽しんだあとは、脇芽のすぐ上で切る」を繰り返します。
そうすると脇芽がぐんぐん成長して、そこからまた花芽が伸びてきます。
詳しくは、別記事にまとめています。
【成長記録】うちのカラドンナ
我が家では、ネット通販で苗を入手し、おととしの秋に植え付けました。
真夏でも直射日光の当たる南向きの庭の一角です。
2023年7月
少し見えにくくて恐縮ですが、花の上に緑色のイチゴを乗っけたようなエキナセアの足もとに見えるのがカラドンナです。
この時はまだ背丈は30cmといったところでしょうか。
2023年10月
この時期は花が終わって葉を茂らせています。
虫食いはすごいですが、病気にもならず、夏の暑さも乗り越えた元気な姿です。
2023年12月
ちょうど咲いているパンジーの後ろにあるのがカラドンナです。
12月といってもまだまだ暖かい日が続いていましたので、枯れずに葉を茂らせています。
2024年2月
年が明けて2月に入り、だいぶシュンとしてきました。
元からある葉は自然に枯れて、その根元から新しい葉が生えている状態です。
新しい葉が少し大きくなってしっかりしてから、元からある葉は切りました。
寄った写真がなくて、分かりづらくて申し訳ありません・・・。
2024年3月
今年生えた新しい葉がこんもりと茂ってきましたよ♪
ポット苗で売っているぐらいのサイズになりました。
2024年4月
4月になって気温が上がってくると、成長が早い早い♪
ほったらかしてたのにたくさん花芽を上げてきてくれました。
上の写真の10日後がこちら↓
さらにグググッと背を伸ばして、紫色の花がちらほら咲いています。
まだ4月というのに気温が25℃以上の夏日になる日も何度かあり、今頃から咲きだしていいんだろうか夏まで長いぜ?という不安もチラッとよぎる今日この頃です。
2024年5月
お花の紫色もだいぶ色あせて、触るとカサカサと花びらが落ちていきます。
そろそろ花穂を切り落として切り戻していきましょう。
切る部分は下の写真の白線のところがいいですね。
矢印のところから新しい茎の赤ちゃん(脇芽)がピョコッと生えていますよね。
そのすぐ上で切ると、その赤ちゃん部分に栄養がまわってぐんぐん伸びてきます(*^^*)可愛い♪
一本一本つまんで確認しながら、切っていきましょう。
切ると、こういう感じになります。
切り口は今は目立ってしまっていますが、脇芽が伸びてくると目立たなくなってくるので、このままで大丈夫です。
2024年6月
約2週間前にパツパツ切ったところはどうなったでしょうか。
こちらです!
また花穂を伸ばして咲いてくれましたよ♪
切っても切ってもまた咲くなんて・・・
永久機関が完成しちまったなァァ!!(笑)
・・・でも悲しいお知らせが。
葉っぱ部分を見てください。
す、すごい虫食い。いや病気?
どうしたんだろうとじっくり観察すると、ついに犯人を発見しました。
バッタの赤ちゃん・・・泣
よーく見ないとわからないぐらいの大きさ(約1cm)のバッタを10匹ほど見つけ、捕殺しました。
可哀そうな気もしますが、大きくなっておんぶしだすとまた卵を産んで増えていきますので、小さいうちに捕まえます。
バッタを探しているうちにこの昆虫も発見。
カマキリです。カマキリもこの時期だとまだ小さいです。
カマキリは肉食で、バッタなどを食べてくれるそうですよ。
頑張って食べてね♪
草食のバッタにだけ効くように、株元にオルトラン粒をパラパラまいておきました。
2024年7月
7月といってもまだ梅雨の真っただ中。
雨で少し倒れかけていたのと、蒸れ防止のために、今年2度目の切り戻しをしました。
切る位置はセオリー通り、脇芽の出ているすぐ上のところです。
まだ切る前は花が残っていましたが、思い切ってバッサリ切りましたよ。
バッタやハダニがすごく、手作業で潰していくのも限界がきていたので、殺虫剤を使うことにしました。
植物に直接スプレーすることで、虫と病気を同時に予防できます。
ベニカスプレーに関しては、こちらの記事↓で比較していますので、よろしければご覧ください。
2024年8月
最高気温が37度を超える日もある、酷暑が続く今年の夏。それでも日なたにいても枯れこむことなく元気に育ってくれているサルビアネモローサカラドンナです。
殺虫剤をかけたおかげか、虫食いも見られず脇芽が伸びてきています。私は植えこみの時にオルトランを混ぜるぐらいで、あまり殺虫剤をかけないでガーデニングをしてきたのですが、こんなに効果があるんだなと改めて効果を実感しました。でも、基本的にはジャンジャン殺虫剤をかけるのは避けていきたいので、手に負えないほどになったらまた力を借りたいと思います。
一本だけ花をつけていましたよ♪
8月はサルビアにとってもさすがに暑すぎるのでしょうか。成長が少し遅いように感じます。花も5月~6月が一番きれいに咲いていましたね~。ちなみに水やりは一日一回毎朝6時ごろにあげています。
2024年9月
今年の夏は暑かったですね~。。
厳しすぎる残暑もようやく落ち着いてきた9月下旬。うちのサルビアネモローサはこんな感じです。
4月から咲き始めて、バッタの被害にも遭いながら何度も花芽をあげてきたサルビアネモローサ。5か月以上も花を楽しませてくれましたが、そろそろシーズンも終わりですかね。
数年前に植えてからだいぶ大きくなって窮屈そうになってきたので、10月か11月にこのスペースを整備して、もう少し壁から離したところに移植しようか考え中です。そしたらもっとモリモリに咲いてくれるかな♪
では、また!
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