※このサイトはプロモーションが含まれています。

【卵パック】挿し芽のやり方|挿し木との違いも解説

豆知識

ガーデニングの楽しみの一つに、家にある植物を「増やす」というものがあります。

苗や球根を買ってきて植えるだけでなく、「増やす」ことができたら、ガーデニング初心者脱出!といってもいいかもしれませんね。

挿し芽で増えた植物は、元の植物と全く同じ性質を持つ、言わば「クローン」です。

単純に増やしたい場合はもちろん、木質化してきて見た目が悪い・花付きが悪いといった場合に株の更新を目的に実施するのもオススメです。

「増やす」方法としては…

✅種まき
✅挿し木・挿し芽
✅接ぎ木
✅株分け

などがあります。この中でも「挿し木・挿し芽」は簡単ですので取り組みやすいのではないかと思います。

いけぴ
いけぴ

「挿し木」と「挿し芽」は基本的に同じような作業をしますが、「挿し木」は木の枝や葉を、「挿し芽」は草花の茎や葉を使うことを指します。

この記事では、草花の茎を使う「挿し芽」について解説していきます。

・挿し芽に挑戦したいけれど、やり方がわからない…
・挿し芽の手軽な方法を教えて!

という方に、参考にしていただけたら幸いです。

挿し芽のやり方

挿し芽の時期

挿し芽に適している時期は、その植物の成長期に実施するのが一番成功率が高くなります。その植物によって変わりますので、「○○ 挿し芽 時期」などで調べてみましょう。

ですが、真夏と真冬以外なら大丈夫の場合が多いですので、気が向いたら気軽にやってみてください。

切り戻しや刈り込みをした際に出た、もう捨てるよという茎を使っていくと無駄がなくて◎です♪

卵パックを使った挿し芽のやり方

挿し芽をする時に使う容器ですが、本格的にやろうとしたら、セルトレイなどを使います。

セルトレイ

しかし、余計な出費はできるだけ抑えたいですよね?

なので、卵のプラスティック容器を使った方法をご紹介したいと思います。卵のプラスティック容器を使うのはエコですし、タダですし、なにより大きさがちょうどよいっ!そして終わったら捨てるだけなので保管場所に困らない(^^)

気軽に始めたい時にとってもオススメなんですよ♪

用意するもの

✅増やしたい植物
✅卵パック
✅つまようじ
✅赤玉土か挿し芽用の土

挿し芽に使う土は、雑菌無し、肥料無し、保水性に優れ排水性も良い土が適しています。市販の「挿し芽種まきの土」や、小粒赤玉土、鹿沼土、バーミキュライト、パーライトなどを使いましょう。

Q
肥料入りの土の方がよく育ちそうな気がするけど…?
A

肥料といった栄養分は、雑菌のえさになりますので雑菌が増えてしまいます。根や茎は表皮に守られているため雑菌の影響は少なくて済みますが、挿し芽に使う挿し穂は切り口がむき出しなので、雑菌が増えると腐ってしまう原因となります。

挿し芽の手順

1.卵パックに排水用の穴を開ける。
 キリなどの工具を使わなくてもつまようじで簡単に突き刺せます。1つのくぼみにつき3つほど穴を開けましょう。

2.パックに土を敷き詰めて、水をかけておく。
 下から茶色の水が出てくると思います。砕けた粉が出てきているだけなので大丈夫です。

土が乾いた状態
水をかけると色が濃くなります。薄くなってくると「乾いているな」とわかります。

3.挿し穂を用意する。
 増やしたい植物の元気な茎を切ります。先端でなくても、葉が1~3枚ほどついていたら茎の途中でも大丈夫です。長さは5cmほどでOK。過度の蒸散を防ぐため、葉が大きければ半分にカットしてください。

4.1時間ほど水に浸ける。
 もし「メネデール」をお持ちでしたら100倍に薄めた液を作って30分以上浸けてください。発根率が高まります。もちろん無くても構いません。

5.土に穴をあける。
 割りばしやその辺に落ちている棒で挿し穂を入れる穴を開けましょう。挿し穂自体をいきなり土に挿すと、切り口が傷んでしまいます。

6.挿し穂を挿し、指先で優しく土を寄せる。
 もし「ルートン」をお持ちでしたら粉を切り口につけてから挿します。無くても構いません。
ぐらつかないように、茎と土を密着させましょう。

7.最後にもう一度、水をかける。
 じょうろの蓮口(シャワーヘッドの部分)を下向きになるようにまわすと、優しくまんべんなく水がかかります。

小さな挿し穂が並んでいる姿は、なんとも言えない可愛らしさがあります

8.直射日光が当たらない、風が強く吹かない明るい日陰に置いてください。
 

ちなみに今回は、サルビアハイブリッドアフリカンスカイという宿根草を挿し穂にしましたよ。

✅成功率を上げるコツは…
挿し穂を作るときはよく切れるハサミでスパッと切る。
(茎の組織をできるだけ傷つけないようにするため)
水を切らさない。
(根が出るまでは、乾かさないようにしましょう。土の色が薄くなってきたら水やりのサインです)
動かさない。
(風の強いところに置くのは×です。あと、根が出ているか心配でちょこちょこ引っ張ったりするのも×です。忍耐です笑)

2週間~1か月で根が出てきます。

卵パックは透明ですので、裏から根が出ているのが見えますよ♪新しい葉が出てくるのも、発根した合図です。

根がしっかり出てきたら、ポットに鉢上げです。

鉢上げのやり方

用意するもの

✅十分に発根した挿し穂
✅育苗ポット
✅培養土(今度は肥料入りの土を使います)

育苗ポットは、花の苗を買った時に苗が入っている黒い容器のことです。100均で70~100枚入り110円で売っています。今後のために買っておいてもいいですが、私は花の苗を買った時に、洗って残してあるものを使っています(^^)

鉢上げの手順

1.ポットに培養土を入れる。鉢底石は要りません。

2.中央に穴を空けて、挿し穂を優しく植える。指で土を寄せます。

3.下から水が出てくるまで水やりする。
 土が下がって少なくなるようなら、土を足してください。

✅成功率を上げるコツは…

根は短すぎない。
(短すぎると、鉢上げしたときに枯れてしまうかもしれません。しっかり伸びてから)
鉢上げする1週間ほど前の水やり時に、規定通りに薄めた液体肥料をあげる。
(植え替え前に元気づけてあげましょう。発根しているので大丈夫ですし、いきなり肥料入りの培養土に植えるよりも移行がスムーズです)

あとの管理は、普通の鉢植え同様、日なたに置いて、水やりは乾いたのを確認してからたっぷりとあげてください。

ポットでしっかり大きくなったら、普通の植木鉢に植え替えるか、地植えにして、長く育ててあげてくださいね♪だんだん鉢を大きくしていくのが、大きく育てるポイントです。

注意!「登録品種」の販売を目的にした増殖はやめてください

「登録品種」は、育種家さんが長い年月と多大な費用・労力をかけて開発した品種です。

挿し芽などで増やした苗をフリマサイトなどで勝手に販売することは「種苗法」に反していますので、刑罰が科される場合があります。

登録品種かどうかは、買った時についている情報ラベルの裏側に記載されています。また流通品種データベースでも確認できますよ。

例:テマリシモツケ“リトルジョーカー”のラベル裏
いけぴ
いけぴ

ただし、販売・譲渡を目的とせず、個人の趣味や家庭菜園で楽しむ範囲については違反になりませんので、安心してください。

詳しくは、農林水産省HPの、そのタネ、ほんとに大丈夫?~育成者権侵害についてをご一読くださいね。 

おわりに

今回は、卵パックを再利用した挿し芽のやり方をご紹介しました。セルトレイを使う場合も手順は同様ですので「2.土を入れて水をかける」から始めてください。

挿し芽を10個作っても、最後まで無事に成長するのはもしかしたら1個だけかもしれません。

それでも大成功です!!

次はどうしようかな?こうしたらいいかな?と試行錯誤するのも研究者になったみたいで楽しいものです。

お気に入りの植物を増やして、緑いっぱいのお庭・ベランダ・お部屋にしましょう~(^^)

では、また!

コメント

タイトルとURLをコピーしました