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ナガミヒナゲシはキレイなのに、どうして危険扱いなの?

豆知識

こんにちは!
庭から何かの芽が生えてきたので、

「おっ何か生えてきた~♪きれいな花かもしれないから育ててみよう」

と思ってそのままにしておいたら、ナガミヒナゲシだったいけぴです。


いけぴ
いけぴ

お庭に知らん花が生えてきたんやけど~?

むすめ
むすめ

あっ!学校の帰りしなにキレイな花咲いてたから、種とってきてまいた!

いけぴ
いけぴ

えーーーーー!!

というわけで今回は、ナガミヒナゲシについて書いていきます。

春に道端で咲いているナガミヒナゲシを見かけるたびに、「なぜこの花はガーデニング用に種や苗が売られたりしないのだろう」と常々疑問に思っていました。
ヒナゲシよりも小さめで儚げで、よく見れば可愛いのにな・・・。

その理由として、次のものが挙げられます。

  1. 種が細かくて多いので、放っておいても勝手に増える。
  2. 汁にかぶれる可能性があるので、子供やペットがいる時は注意しなければならない。
  3. 他の植物に影響を与える。

それでは、基本情報を交えて少し詳しくみていきましょう。

基本情報

  • ケシ科ケシ属/一年草
  • ガーデニングには適さない

春になると道端でよく見かける花。
花弁(花びら)はオレンジ色で、黒い斑点がある場合も。

「ナガミ」とは漢字では「長実」となり、その名の通りヒナゲシ(ポピー)よりも縦長の実をつけます。
その実の中には塩粒ぐらいの小さ~い種が約1600個入っています。
それが梅雨の時期にはじけ飛び、風で飛んだり、人の靴底や乗り物のタイヤなどにくっついて運ばれて広まります。

ナガミヒナゲシは可憐な見た目とは裏腹に、毒性があります。
茎や葉を傷つけた時に乳液を出しますが、その汁の成分にアルカロイドが含まれているため、かぶれてしまう可能性があります。
肌の弱い人がこの植物を触る時は軍手かゴム手袋をした方がいいでしょう。
また、ケシ科だからアヘンを想像した方もおられるかもしれませんが、このアルカロイドはアヘンの成分になるアルカロイドとは別の種類ですので、栽培していたとしても問題はありません^^

その他、ナガミヒナゲシの特徴として「アレロパシー活性」があります。

Q
アレロパシーって何?
A

日本語では「他感作用」。
植物から放出される物質が、他の植物の生長に影響を与えたり、虫や微生物を忌避する作用のこと。
他の植物の生長を妨げ、害虫を忌避することにより、自分自身の生長をよりよくする生存戦略の1つとみられます。


この性質をうまく利用して、相性のよい野菜やハーブを一緒に栽培し、害虫や病気を抑制する作物をコンパニオンプランツと呼びます。
コンパニオンプランツ自体は古来より経験則として知られていましたが、アレロパシーという用語は、1937年にドイツの植物学者ハンス・モーリッシュによって提唱されました。

まとめ

特徴を調べていくうちに、

「ナガミヒナゲシ」って「ヒガンバナ」的な位置づけなのかな・・・。

と思いました。
ヒガンバナも切り口から乳液を出して、それに触れたらかぶれるといいます。
どちらも見た目はキレイだけれど、あえて自分の庭やベランダでは育てようとは思わないなと。
道端で咲いているのを見て、季節を感じる程度の距離感でいいのではないかと。

お庭でも鑑賞したい!という方は、自然に生えているものから種をとってきて植木鉢に植えるとよいでしょう。
そして花が終わったら花の茎の根元から切り取り、実ができないようにして、爆発的に増えることを防いでいきましょう。

我が家も、実ができないうちに摘み取ることを徹底していたら、いつの間にか生えないようになっていきました。
娘による種ばらまきテロには気をつけていきたいと思います。笑

ちなみにこの葉が生えていたら、ナガミヒナゲシです。

ロゼット葉と呼ばれる、特徴的な葉です

数日のうちにあのオレンジ色の花を咲かせることでしょう。

では、また!

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